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栄養にまつわるQ&A

子どもの健康のためにも、栄養管理は大切です。「栄養」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

完全母乳が赤ちゃんの栄養にとって、必ずしもよくないと聞きました。

本当のところはどうなのでしょうか?母乳だけでは補えない栄養素などもあれば教えてください。

(3カ月 女の子)

母乳のみの栄養ではビタミンKが不足することがあります。

乳児期の栄養として最もすぐれているのは母乳です。母乳の組成は生理機能の未熟な乳児に最適で、たんぱく質や脂質などの代謝の負担も少なく栄養効率が高いと言われています。また免疫抗体が含まれているために細菌やウィルスの侵入を防ぐことも分かっています。ただし、母乳のみの栄養ではビタミンKが不足することがあります。ビタミンKは、不足することで出血傾向がみられるため、新生児期では予防的にビタミンKを補います。また鉄分も少ないため、乳児期後半には離乳食などから鉄やミネラルが取れるように心がけましょう。

とにかくよく食べるので肥満が心配です。

栄養過多にならないように与える量をセーブするときもありますが、もっと食べたいと泣き出します。満腹感が得られて肥満にならないよい方法はありますか?

(1歳 男の子)

食事内容を見直してみてはいかがでしょうか。

食べ過ぎの原因のひとつに、食べ物の大きさや固さなどに起因する食べ方の問題があります。お子さんの食べる機能の発達が食べ物の形態と合っていない場合。たとえば咀嚼がまだうまくできないお子さんが食べ物を丸呑みして短時間に次々と食べてしまい、結果的に食べ過ぎてしまうことがあります。咀嚼が必要ない食べ物ばかり与えても、たくさん食べられてしまうので同様です。ゆっくり時間をかけて食べるような固さや大きさで調理する、しっかりと咀嚼する必要がある食べ物を与えるなど、食事内容を見直してみてはいかがでしょうか。

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