
衛生面にまつわるQ&A
子どもが小さいうちは、きれいなものか汚い物かを判断するのはなかなか難しいもの。正しいしつけで少しずつでも学習させてあげたいものです。「衛生面」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。
[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生
東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ときどき鼻をほじって食べてしまいます。
4歳ですし、衛生的によくないのでやめさせたいのですが、よい方法はないでしょうか。
(4歳 男の子)
4歳であれば、「やめなさい」というだけでなく、少し論理的にやめたほうがよい理屈を、言葉で説明してあげてもいいかもしれません。
鼻くそを食べる行為は、子どもによってはよくあるケースですね。クセになってしまっていることも多いと思います。確かに衛生的にも、見た目にもよいものではありませんね。4歳であれば、「やめなさい」というだけでなく、少し論理的にやめたほうがよい理屈を、言葉で説明してあげてもいいかもしれません。例えば、「ほこりやばい菌を食べているんだよ」とか「見ている他の人にとって気分がいいものではないよ」など、どうしてやめたほうがよいか理解できると子どもが自分自身で意識できるかもしれません。あとはこまめに鼻をかむ、ティッシュを持ち歩くなど基本的な習慣を身につけさせて声かけしてあげるとよいでしょう。
きれいなもの、汚いものの区別は何歳ころからしつけるべきでしょうか?
食べこぼしが多いのは仕方がないのですが、床に落ちたものを食べようとします。きれいなもの、汚いものの区別は何歳ころからしつけるべきでしょうか?
(1歳 女の子)
集団生活に入るころの3歳くらいまでには身につけさせてあげたいですね。
1歳児ではまだきれいと汚いの境界線を理解するのは難しいかもしれません。特に家の中では難しいかもしれませんね。何歳から衛生面について認識するかは個人差がありますが、その都度、衛生面とマナーの面から伝えて学習させてあげるのがよいでしょう。集団生活に入るころの3歳くらいまでには身につけさせてあげたいですね。