
しつけにまつわるQ&A
親がわが子を育てる上でやるべき義務「しつけ」。「叱ること」と「怒ること」はどのように区別すれば良いのでしょうか? 「しつけ」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。
[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生
東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

赤ちゃんをしつけるのに気をつけるべき点を教えてください。
赤ちゃんのしつけの考え方について。私としてはきちんとしつけたいと思っています。赤ちゃんをしつけるのに気をつけるべき点を教えてください。
(8カ月 女の子)
子どもが理解できる内容や言い方を心がける必要があります。
「しつけ」は親がわが子を育てる上でやるべき義務といえます。しかしながら、ひと言で「しつけ」といっても幅広いものです。子どもが社会の一員として育っていく上で身につけておくべきルールを教えることが「しつけ」と言えるかもしれませんが、一番大切なことはしつけられる子どもの理解力です。子どもの心理発達を考えると、親が「叱ること」と「怒ること」は区別するべきであるとされています。感情的に「怒る」のではなく、いけないことはいけないと理解力に応じて「叱る」ことが必要であり、そのためには子どもが理解できる内容や言い方を心がける必要があります。
発達障がいの子どものしつけ方の注意点などあれば教えてください。
発達障がいの子どものしつけ方は、定型発達の子とは違うものなのでしょうか?注意点などあれば教えてください。
(3歳 男の子)
子どもの理解力に合わせた「しつけ」をすることが大切です。
発達障がいの子も定型発達の子も、基本的にしつけ方は同じと考えてよいでしょう。上の回答でも書いたとおり、子どもの理解力に合わせた「しつけ」をすることが大切です。発達障がい特有の特性などもありますのでそこは留意しながら、言葉だけでは分かりづらい場合などには、絵カードや映像を使いながら、目で見て理解できるような説明のしかたも取り入れるとスムーズに行くかもしれません。