
食べ物にまつわるQ&A
お刺身などの生魚やはちみつはいつから食べさせてもよいのでしょうか? 「食べ物」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。
[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生
東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

生ものはいくつころから食べられますか?
お刺身などの生ものはいくつころから食べられますか?わさびなどの薬味を大人と同じように食べられる年齢も教えてください。
(10カ月 男の子)
可能であれば3歳以上になってから与えるのが望ましいです。
「生魚」は細菌感染して消化不良を起こす恐れがありますので、消化器系がまだ十分に発達していない乳幼児には与えないほうが良いでしょう。可能であれば3歳以上になってから与えるのが望ましいです。「わさび」などは嗜好の問題もあるかもしれませんが乳幼児にはできるだけ使わず、うす味で刺激の少ない食生活を心がけたほうが、これからの子どもたちの食生活を考えたときに良いのではないかと思います。
赤ちゃんにはちみつはなぜ駄目なのでしょうか?
赤ちゃんにはちみつは駄目だと聞きました。その理由と、何歳ころから与えても良いか教えてください。
(1歳 女の子)
「はちみつ」については、ボツリヌス菌の芽胞を含む可能性があるため、1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけないとされています。
赤ちゃんが食べると「乳児ボツリヌス症」という病気になる恐れがあり、全身の筋力が低下するなどの症状が起こると言われています。当院では、「はちみつ」を食べるのは1歳以降で指導していますが、お子さんはちょうど1歳ということなのでまだ無理に食べさせる必要はないと思います。