
感情表現にまつわるQ&A
泣いたり笑ったり、赤ちゃんの表情はくるくる変わります。「感情表現」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。
[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生
東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

喜びの感情はいつころから出てくるものでしょうか?
1歳ですが、笑顔が少なく、どちらかと言えばメソメソ泣いてばかりいることが多いです。喜びの感情はいつころから出てくるものでしょうか?
(12カ月 女の子)
嬉しい、楽しいといった感情は乳児期早期からきちんと育っています。
泣いていることが多くても、嬉しい、楽しいといった感情は乳児期早期からきちんと育っています。お腹がすいておっぱいを飲んだら満足した、おむつが汚れて気持ち悪いのを替えてくれて気持ち良くなった、退屈な時にあやしてくれて嬉しいというように、ご両親の愛情に包まれ、一緒に楽しい嬉しい感情を共有していくことで、育まれていきます。甘えたい時期は泣くことも多いですが、それもまた大切なことです。嬉しい、楽しいという経験をしたときにご両親も一緒に思い切り喜んでみましょう。
弟への嫉妬がすごいです。今後のことを考えると何らかの導き(しつけ)が必要でしょうか?
2歳のお兄ちゃんですが、新生児の弟への嫉妬がすごいです。まだ分別のつく年でもないので、できるだけ甘えさせていますが、今後のことを考えると何らかの導き(しつけ)が必要でしょうか?
(2歳 男の子)
嫉妬へのしつけなどと考えずに、時間の許す限り「あなたを一番愛しているよ」というメッセージを送り続けてください。
2歳の子にとっては当然のことだと思います。新生児はおむつ替えや授乳などにどうしても時間をとられてしまいますので、お兄ちゃんお姉ちゃんは後回しになってしまい、自分が阻害されているように感じてしまう場面が多くなってしまいます。嫉妬へのしつけなどと考えずに、時間の許す限り「あなたを一番愛しているよ」というメッセージを送り続けてください。