
イヤイヤにまつわるQ&A
発達の中で重要な「イヤイヤ」期について。お子さんの性格によって表現は様々。ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。
[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生
東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

イヤイヤが多い
1歳を過ぎて、急にイヤイヤをすることが多くなりました。どう対応すればいいでしょうか?
(1歳1カ月 男の子)
「イヤイヤ」期は子どもの発達において、実はとても重要なものです。
自分でやりたい、こうしたい、などの意思をはっきり表すこの時期に自我は芽生えてきます。この時期をうまく乗り切ることが、この先の人格形成やソーシャルスキル(社会技能)、コミュニケーション能力に大きく影響します。「こうしたい!」という子どもの意思を、ただのわがままととらえないようにしましょう。親に尊重され、受け止めてもらえた経験がとても大切なのです。どうかしっかりと向き合って、成長の証と喜んでください。
イヤイヤがほとんどない
もうすぐ3歳になりますが、素直で「イヤイヤ」がほとんどなく、逆にちょっと心配です。問題ないでしょうか?
(2歳10カ月 男の子)
「イヤイヤ」期は自我の芽生えの時期として、とても大切です。
お子さんの性格で表現には差が出ますので、駄々をこねたり泣いたりしなくても、しっかり自己主張をしているとも考えられます。「イヤイヤ」期をスムーズに過ごしているのは、親御さんがお子さんの意思を受け止めて、しかも、お子さんも認められているという実感があるので「イヤイヤ」が目立たないだけなのかもしれませんね。