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アレルギーにまつわるQ&A

アレルギーの原因や遺伝、治療など、身体に影響のある「アレルギー」について。ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

乳製品アレルギーですが、何歳くらいから治療を考えるべきでしょうか?

乳製品アレルギーです。治療したいのですが負担が大きいと聞きます。何歳くらいから治療を考えるべきでしょうか?

(5歳 女の子)

治療とひと言で言っても、食物アレルギー反応の強さも関係します。検査をおこなう必要がありますので、専門医によく相談してください。

治療とひと言で言っても、食物アレルギー反応の強さも関係します。基本的にアレルギー反応を起こす場合には摂取制限をすることとなりますが、重篤なアナフィラキシー症状(摂取後すぐ呼吸症状などの強い症状が出るもの)には誤食などの万が一に備えた対処もあります。まずは血液でのアレルギー検査や食物負荷検査、プリック検査(皮内テスト)などをおこなう必要がありますので、専門医によく相談してください。

アレルギーになる原因は?妊娠中の母体の食生活も関係あるのでしょうか?

(10カ月 男の子)

妊娠中の母体の食生活に関しては色々と議論されていますが、胎児のアレルギーを気にして妊娠中の食事を制限する必要はないです。

妊娠中の母体の食生活に関しては専門家の間でも色々と議論されています。妊娠中に卵を食べないことで、卵アレルギーの発症率が下がるかどうかは明らかでないとされていて、とくに胎児のアレルギーを気にして妊娠中の食事を制限する必要はないです。

まだアレルギーがあるかどうかわかりませんが、離乳食で気をつけるべきことはありますか?

(6カ月 女の子)

アレルギーは体質で、遺伝も関与しています。ご両親にアレルギー(アトピー・喘息・花粉症など)を持っていらっしゃる場合や、乳児期から湿疹がひどい場合には慎重に離乳食を進めていくと良いでしょう。

具体的には初めての食材に関しては少量ずつから試していき、湿疹や嘔吐、下痢などの症状が出ないことを確認しながら増量していくことをお勧めします。食べた後に症状が出てきた場合には速やかに医師の受診をして、検査のご相談をしてください。

母乳とミルクでアレルギー発症に差はでますか?

(4カ月 男の子)

母乳と粉ミルクによるアレルギー発症に関して、専門家の間でも色々議論されているところです。一概に言うことは難しいかもしれません。

母乳と粉ミルクによるアレルギー発症に関して、専門家の間でも色々議論されているところです。母乳児のほうが喘息の発症リスクが少ないという報告もありますが、一方で粉ミルクを小さいうちから少量ずつでも取っていくことも必要という報告もあります。母乳育児に関してはアレルギーだけでなく、様々な分野での議論や母親の価値観もありますので、一概に言うことは難しいかもしれません。

アレルギー体質は遺伝しますか?

(8カ月 女の子)

アレルギー体質は遺伝すると言われています。

両親がアレルギー素因(喘息・アトピー・食物アレルギー・花粉症など)を持っている場合は子どもの発症リスクは2倍になるともいわれています。アレルギー体質に関して、湿疹や咳、鼻水や眼のかゆみなどの、アレルギーを疑う症状がある場合には専門医の受診をお勧めします。

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