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クセの矯正にまつわるQ&A

わが子が成長するにつれて気になってくる「クセ」。「クセの矯正」についてどのように考えていけば良いのでしょうか? 「クセの矯正」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

何でも口に入れてしまうクセはどうしたら治すことができるのでしょうか。

4歳ですが、おもちゃやクレヨンなど何でも口に入れてしまいます。保育園でも治らず、先生に指摘されています。どうしたら治すことができるのでしょうか。

(4歳 男の子)

物が口に行きそうになった時に気をそらすように働きかけることが大切です。

物を口に入れることは赤ちゃんにとって探索行動です。子どもの発達段階で色々な経験を積み、ことばを覚え、思考が複雑になってくると、物を口で確かめる必要はなくなるので、口での探索行動は減ってきます。また子どもによっては口に物がふれることが快感になったり、不安の軽減につながることもあり、指しゃぶりなどと同様にクセのようになってしまう場合もあります。やらないように注意・禁止をするより、物が口に行きそうになった時に気をそらすように働きかけることが大切です。

成長するにつれ、もっと人見知りが激しくなるかと心配です。

人見知りについて。外で知らない人に話しかけられると私の後ろに隠れたり、親戚に会った時も機嫌が悪いと号泣してしまいます。このまま成長するにつれ、もっと人見知りが激しくなるかと心配です。

(2歳 女の子)

時間がかかってもゆっくりいろいろな人との関わりができるように援助してあげましょう。

だいたい6カ月~9カ月ころになると人見知りが始まりますが、これは簡単に言えば、自分(赤ちゃん)の敵か味方かを赤ちゃんが区別しているということです。社会性発達の重要な第1歩であり、これまでのお母さんとの関係性がうまくいっている証拠です。1歳過ぎると人見知りも緩和してきますが、お子さんによっては「はにかみ」が残る場合もあります。それは個性のひとつであり、むしろ長所でもあります。社会性の発達のために、時間がかかってもゆっくりいろいろな人との関わりができるように援助してあげましょう。お子さんが安心できるように声かけをしたり一緒に関わりながら背中を押していくようにするとよいと思います。

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