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早期教育にまつわるQ&A

早期教育ではどういったことをさせてあげるといいの? ストレスはかかっているの?など、多くの方が関心を持つ「早期教育」について。ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

運動の苦手な子にこそ、早期教育で運動を練習させたほうがいいのでしょうか?

(3歳 男の子)

苦手なものを無理やり早期教育としてやらせて、子どものストレスになるようでは、その子自身の発達や親子関係にも弊害が生じる可能性があります。

子どもは生まれつき、得意なものはどんどん熱中し、苦手なものはあまりやりたがらないことが多いです。苦手なものを無理やり早期教育としてやらせて、子どものストレスになるようでは、その子自身の発達や親子関係にも弊害が生じる可能性があります。運動は脳の発達から考えても、特に6歳までのお子さんにはとても大切です。早期教育でなくても、親御さんと一緒に公園で楽しみながらカラダを動かすなど、子どもが楽しんで参加できるような環境や機会を選んで発達を促してあげてください。

偏りなくいろいろなことを覚えさせるのがいいのか、好きなジャンルをとことんやらせたほうがいいのか迷っています。

(4歳 女の子)

子どもはまだ狭い世界しか知らず、しかも多くの可能性を秘めています。偏りなくいろいろなことを体験させてあげることは良いことです。

ただし、ヒトは得意な分野や苦手な分野を生まれつき持っているものです。特にお子さんは苦手なものには手を出したがりません。嫌がったりストレスのない範囲であれば、苦手なものにチャレンジさせる機会を与えることは大切です。でも同じくらい、好き・得意な分野を集中してやらせてあげることも大切でなのです。

家でのドリル学習を嫌がらずやりますが、最近瞬きを繰り返す、いわゆるチック症のような感じになってます。無理が出ているのでしょうか?

(5歳 男の子)

「ストレスや無理がかかっているのかもしれない」と思い当たるところがあれば、量や時間をすこし抑えてみてはいかがでしょうか。

チックや吃音は体質的なものです。そのような体質の子にストレスをかけると症状が出ることがあります。早期教育などについて、お子さんは「進んで楽しくやっています」と言われる親御さんが多いのですが、お子さんは楽しんでいながらも、自身のストレスに気付いていない場合もあります。ドリル学習だけが原因ではないかもしれませんが、「ストレスや無理がかかっているのかもしれない」と思い当たるところがあれば、量や時間をすこし抑えてみてはいかがでしょうか。

本が好きでずっと本を読んでばかりいます。親が意識してペース配分したほうがいいですか?

(5歳 女の子)

好きなものに集中する時間を大切にしながら、外へ連れ出して色々なことを体験・吸収する機会も増やしてあげてください。

幼いころに好きなものに没頭することはとても良いことです。集中力を養ったり、達成感を味わうことができ自信にもつながります。
ただ、あんまり一つのことばかりに集中してしまうのは、可能性をたくさん秘めている子どもにとって、世界が小さくなってしまいもったいないことです。
好きなものに集中する時間を大切にしながら、外へ連れ出して色々なことを体験・吸収する機会も増やしてあげてください。

男性脳と女性脳があると聞きました。うちの子はどちらか調べる方法はありますか?

(4歳 女の子)

男脳と女脳に関しては色々と議論があります。ただあくまでも一般論ですから、幼いころは男女の差を気にせずに、その子のもっている得意な分野を見つけて伸ばしてあげるように心がけるのが良いと思います。

男脳と女脳に関しては色々と議論があります。脳の発達や機能(使い方)などの違いから男女の脳に差があると言われています。一般的には男性脳は空間認知、女性脳は言語が得意と言われています。ただあくまでも一般論ですから、幼いころは男女の差を気にせずに、その子のもっている得意な分野を見つけて伸ばしてあげるように心がけるのが良いと思います。

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