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癇癪にまつわるQ&A

泣いたりわめいたりする子どもの癇癪。ママは大変だし子どもも心配で、できることなら改善したいですよね。「癇癪」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

家に帰るとちょっとしたことですぐ癇癪を起こします。

おでかけ先ではわがままもなく「いい子」なのですが、家に帰るとちょっとしたことですぐ癇癪を起こします。一時的なものなのか何らかの導きが必要なのか悩んでいます。

(4歳 男の子)

子どもであれば多かれ少なかれみんなにあるものです。

子どもの癇癪は、困った行動だと大人は感じるかもしれません。泣いたり叫んだり、床に寝転んだり、時にはぶったり蹴ったり、物にあたったり、長い時間続くことも。でも、癇癪を起こす子どもの気持ちに寄り添ってみると、そこには必ず何らかの理由が見つかるはずです。生まれつき癇の強い子もいますが、子どもであれば多かれ少なかれみんなにあるものです。子どもの中で「こうしたかった」という自立心からの葛藤ともいえます。外ではいい子で家で癇癪を起こすなんて、とてもよいことです。この時期は長くは続きません。外でいい子ということは、すでに社会性やモラルというものが育ってきている証拠です。家の中で守ってくれて安心できる親御さんに、素直な気持ちをそのまま表現している、と考えてみてください。

とにかく癇癪がひどいです。何歳ころまで続くものでしょうか?

とにかく癇癪がひどく、母親である私の方も疲れてきました。現在10カ月ですが、何歳ころまで続くものでしょうか?また、男の子と女の子で違いや対策方法があれば教えてください。

(10カ月 男の子)

個人差が大きいので、いつまで、どれくらい続くのかは子どもによって違います。

癇癪についてはお子さんの生まれ持っての性格もありますし、親御さんや周囲の人たちの子育て観や対応の仕方、兄弟間など家族の関係性なども影響しています。個人差が大きいので、いつまで、どれくらい続くのかは子どもによって違います。癇癪は自立への葛藤と書きましたが、周りの大人がしっかりと受けとめてあげることが一番の対応方法です。大人の都合で「ダメ」としないで、どうして癇癪が起こっているのか子どもの気持ちになって考えてみて、否定的ではなく肯定的に対応してあげてください。ときにはわがままだと思えることでも、要求を受け入れてあげることで、子どもは受けとめてもらえたという充実感を得て、そこから成長することもあるものです。

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