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偏食にまつわるQ&A

野菜を食べてくれない、お菓子が大好きなど、できればしてほしくない「偏食」について。ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

野菜全般が嫌いな子に、野菜を食べてもらう上手な食べさせ方はないでしょうか?

野菜全般が嫌いで、すりつぶしてハンバーグなどに混ぜても必ず気付いて吐き出します。上手な食べさせ方はないでしょうか?

(1歳6カ月 女の子)

バランスよく食べることよりも食事が楽しいということを大切にしましょう。

栄養をバランスよくとることはとても大切です。ただしお子さんの場合にはもっと大切なことがあります。それは食べること、食事が楽しいと思えることです。
偏りなくと一生懸命に考えられる親御さんのお気持ちはわかりますが、嫌いなものを無理に食べさせようとするとお子さんは食事自体を嫌いになってしまうかもしれません。一口だけでも食べれたらよしとする、食材の形態を変える、食育活動のように野菜を一緒に育ててみる、何かひとつでも好きな野菜を探してみるなど工夫をしてみてください。
また味の嗜好は発達によっても変わってきますのでいつか野菜もおいしくたべられるようになるかもしれません。バランスも大切ですが、まずは楽しい食卓を心がけた方が良いと思います。

お菓子は大食い、ご飯は小食の状態をなおすいい方法はないでしょうか?

とにかくお菓子が大好きです。与えないように気をつけていますが、お菓子は大食い、ご飯は小食の状態が続いています。なおすいい方法はないでしょうか?

(3歳 女の子)

お菓子の量などの最低限のルールをつくりましょう。また、お菓子をおにぎりやパンなどの軽食や果物に変えてみてはいかがでしょうか。

お菓子も食事に影響しない程度の量で適宜であれば良いと思いますが、習慣でもあるので、自宅の買い置きの量を制限する、時間や量を決める。食事の前や就寝前は控えるなどの最低限のルールつくりは必要です。
おやつや小腹がすいたときもお菓子は手軽で便利ですが、おにぎりやパンなどの軽食や果物に変えてみてはいかがでしょうか。

偏食の子どもにサプリメントで栄養補給するのはよくないですか?

(4歳 女の子)

基本的に栄養補給は食事からと考えた方が良いでしょう。

基本的に心身の成長発達段階のお子さんの栄養補給は食事からと考えた方が良いでしょう。偏食であっても同じ栄養素を持つ他の食材で補うなど工夫を試みてください。

刺激の強そうな味は何歳ころから与えていいでしょうか?

酸っぱいものや辛いものなど、刺激の強そうな味は何歳ころから与えていいでしょうか?

(1歳5カ月 男の子)

味覚の発達段階であるお子さんにはなるべく刺激的な食材は控えた方が良いです。

味覚の嗜好は習慣的な物でもあるので、味の濃い食事や刺激の強い味に慣れてしまうと、将来的には塩分の取りすぎ等の味覚嗜好になりかねません。幼いころは薄味で食材の味を活かした食事を心がけましょう。

アレルギーの発見方法や偏食との違い、見分け方を教えてください。

偏食をなおすため与えようと頑張っていたらアレルギーだった、という話を聞きました。アレルギーの発見方法や偏食との違い、見分け方を教えてください。

(2歳 男の子)

偏食は嗜好の問題、アレルギーは体質の問題です。食物アレルギーであれば摂食後に湿疹や嘔吐下痢などの消化器症状、呼吸症状が出ます。気になる場合は専門の医師に相談することをお勧めします。

偏食は嗜好の問題・・・
アレルギーは体質の問題・・・
食物アレルギーであれば摂食後に湿疹や嘔吐下痢などの消化器症状、ひどい場合にはゼイゼイなどの呼吸症状が出ます。ただしまだ症状が明らかになる前に不機嫌になったり、あるいは喉がイガイガするというように外から見えない自覚症状だけの場合もあり、専門家でない方では見分けられないケースもあります。気になる場合は専門の医師に相談することをお勧めします。

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