きらきらWEB:コープデリの子育て応援


1歳児にまつわるQ&A

言葉を発するようになったり、よちよち歩きを始めたり、成長の個人差も大きくなってくる1歳頃。「1歳児」について、ニコこどもクリニックの本田真美先生が答えてくれます。

[監修]ニコこどもクリニック
院長 本田真美先生

東京慈恵会医科大学卒 国立小児病院にて研修後、国立成育医療センター神経科などで勤務。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、おもちゃコーディネーターなどの資格を持つ。

ニコこどもクリニック 院長 本田真美先生

つかまり立ちや歩行の開始は「1歳」がひとつの目安だと聞きました。

もうすぐ1歳ですが、まだ「ずりばい」の状態です。立ち上がるためのなんらかの導きは必要ですか?

(11カ月 男の子)

つかまり立ちや歩行は個人差が大きい発達です。

独歩の目安として、1歳6カ月になってもみられないようでしたら、小児科医など専門家に相談しましょう。 ご質問のケースでは1歳でずりばいということですので、まず立たせるというよりハイハイの段階を目指しましょう。ハイハイをしない子はうつ伏せが苦手なケースが多く見うけられます。うつ伏せでの遊びから、おもちゃなどを目の前より少し遠目においてみるなど、ずりばいから両手足を使う運動を促してみてはいかがでしょうか。

1歳を過ぎたころから「ぐずり」や「後追い」が多くなってきました。

1歳を過ぎたころから情緒が不安定になり、「ぐずり」や「後追い」が多くなってきました。気をつける点やしてあげると良いことなど教えてください。

(1歳 女の子)

「ぐずり」や「後追い」は自我の確立や感情の複雑化などの、とても大切な発達段階です。

まず「ぐずり」や「後追い」は情緒の不安定が原因ではありません。親の立場から見ると、ぐずったり不機嫌そうに見えるのですが、お子さんの立場から見ると、それは自我の確立や感情の複雑化などの、とても大切な発達段階です。そのような段階のときは、それを【困った行動】と捉えるのではなく、むしろ【喜ばしい行動】だと思うとお母さんの気持ちも楽になりますよ。そして、まだ幼いお子さんの単純でもあり、複雑でもある気持ちに寄り添って、共感してあげてください。お母さんに十分認めてもらえたお子さんは、大きくなるとまわりの友だちのことも認めることのできる、気持ちが穏やかな子になりますよ。

ページのトップへ